いせやのブログ

行事と食文化

 

最近は厳しい寒さが続いています。皆さま暖かくされてますでしょうか?

冷え込む日にはよく、はちみつしょうが湯を飲んでいるセレモニー事業部の伊藤です。

 

 

突然ですが、1月は食が関わっている行事が多いですよね。

 

お正月のおせちやお雑煮、人日の節句の七草がゆ、鏡開きのおしるこなど…

それぞれに意味があり、昔から食文化が大切にされてきたのがわかります。

 

ご葬儀の際のお食事も、ちゃんと意味のあるものなのです。

今回はそのお話をしますので、少しお付き合いいただければと思います。

 

 

ご葬儀のお食事と言うと、主に通夜振る舞い精進落としがあります。

 

まずはそれぞれの由来と意味から…

 

 

通夜振る舞いとは、お通夜の後に振る舞われる食事のことをいいます。

 

医療が充分に発達していなかった時代、

亡くなったと思っても後に生き返ることが珍しくなく

すぐに葬らずに一晩そのままにしておくことが風習でした。

その際には交代で寝ずの番をしていたそうですが、

故人が生き返るといった恐怖心を紛らわすため

皆でお酒を飲んで騒ぐようになったのが通夜振る舞いの由来といわれています。

 

昔は確かな死亡確認が取れなかったとはいえ、少し身の毛がよだちますよね…。

初めて由来を知った時にはなかなか強烈なエピソードだなぁと感じました。

お酒の力を借りたくなる気持ちもわかる気がします。

 

また、いまもその名残から、故人を偲んで思い出話をしながら

食事をしたりお酒を飲むのが一般的となっており、

故人への供養やお清め、遺族から会葬者へのお礼といった意味が込められています。

 

 

続きまして、精進落とし。

 

精進落としは本来ですと、不幸ごとがあり

精進料理を食べていたご遺族が普段の食事に戻すことを指します。

 

浄土真宗以外の在来仏教では、四十九日までは

肉・魚といった殺生を伴う食事を控えていました。

忌明けから通常の食事へと戻るタイミングで、

一堂に会し食事をとった事が始まりです。

 

現在ではお世話になった方へのお礼をする意味も込められています。

 

通夜振る舞いはご参列いただいた方へのお礼

精進落としはご親族や親交の深かった知人へのお礼

といったところがそれぞれの大きな違いです。

 

 

 

ここで少しだけ、いせやでご案内しているお食事の内容をご紹介します。

 

 

お通夜の時は人数の予測が難しくもあるので、大皿での料理のご用意が一般的です。

 

 

 

 

精進落としは人数の予測も付けられるので、一人一膳のご用意で

しっかりとしたおもてなしをします。

 

 

 

いせやでは、ご葬儀の際のお食事も大事にしているところです。

 

私たちとお付き合いのある仕出し料理屋さんは、

実は試食をさせていただいた上で選んでいる会社さんなのです…!

 

お料理に関してはお好みもあり、一概には言えませんが

個人的にはご提案をする中で安心してお勧めできる料理屋さんだと感じています。

 

 

 

 

 

 

最近では宗教家の方を呼ばない無宗教のお式も増えてきています。

 

次回はこのような場合でのお食事の形式もご紹介できたらと思いますので、

ぜひ次の更新をお楽しみに!

 

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