いせやのブログ

秩父山中歴史探索

こんにちは!

花小金井ふれあいパークの髙山です。

 

この頃、当園の柿沼所長は『宗像教授伝奇考』という古代史や民俗学をテーマとした

歴史考察漫画を愛読しています。

 

所長は考古学を、私は古事記を研究していたので、古代史や神話について一緒に話をする事もあるのですが、今回は思い切って、ヤマトタケル伝説の舞台の一部となった、秩父の三峯神社とその周辺へフィールドワークに行ってきました。

 

所沢発であれば、特急とバスの乗り継ぎで約3時間。。

到着!

山の頂上に位置する神社なので、条件が合えば見事な雲海を見ることが出来ます。

この日も控えめではありますが、綺麗な雲海が広がっていました。

三峯神社はオオカミ信仰の根付く神社で、この通り狛犬の代わりに凛々しいオオカミ像が至る所に鎮座しています。

 

山道で迷ったヤマトタケルのもとに現れ道案内をしたという白いオオカミの伝説に因み、奥多摩から秩父にかけての一帯はオオカミ信仰が盛んなのだそうです。

(ニホンオオカミは1905年に奈良県で発見された1頭が最後となり、絶滅したといわれています…)

隋身門の手前にある丘の上にはヤマトタケル像。

英雄神らしい精悍な顔つきです。

 

三峯神社といえば白い氣守りで一躍有名になった神社ですね。 現在白い氣守りはあまりの人気で頒布中止となってしまったようですが、 それでも平日にも関わらずお参りの方で賑わっていました。 その場に居るだけで背筋がピンと伸びるような清々しい空気の神社でした!

 

道中にはちらほら山野草も。

今の時期はユキノシタが沢山咲いていました。

 

場所を変え、秩父鉄道で和同遺跡へ移動。

日本初の流通通貨・和同開珎発祥の地です。

急こう配の坂道を上り下りすると、緑に囲まれた一本道に出ます。

 

滑らないように慎重に進んでいくと…

ありました!

和同開珎の巨大モニュメントです!

慶雲5年(708年)

この地で産出した日本初の和銅(ニギアカガネ)が朝廷に献上され

それを大いに喜んだ元明天皇は元号を「和銅」と改元してそうです。

その後、日本初の流通通貨として誕生したのが和同開珎です。

※和銅=自然銅

 

遺跡に向かう途中にある聖神社には、当時産出した自然銅の一部が

今でも神宝として大切に祀られているそうです。

↑神宝の自然銅と朝廷から下賜された銅製のムカデのレプリカ

 

自然からの恵みに感謝する古代の人々の素直な気持ちが伝わる素敵な話ですよね。

モニュメント横の沢は水が澄みとても綺麗でした!

後々になって知ったのですが、こちらの沢は銅洗堀というらしく、お金を洗って聖神社のお賽銭にするとご利益があるとか。

聖神社には和同開珎のお守りがありました。

古代の通貨をお守りにするなんて、なんとなくロマンチックな感じがしますよね。

(もちろん複製品ですが…)

 

「これからは電子マネーや仮想通貨の時代だから、硬貨のやり取りは徐々に無くなっていくんだろうね」と考察する柿沼所長が

ちゃっかりと

和同開珎守りを受け、

しっかりと

握りしめているのが印象的でした。

 

 

 

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