いせやの物語
- いせやの物語
- 第七話
雪の日でもお参りできる、

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1年の1/3はお墓参りができない。なんとかできないか
「こっちでは、雪が降るとお参りにも行けないんだよね」
北海道の友人を訪ね、旧交をあたためていたとき、そんな話を耳にした。
墓所は12月から3月の間、ほぼクローズになってしまうのだと。
最近、屋内の納骨堂もできてきてはいるがどうもね、とも。
会いたい時に会える、心のよりどころとなる場であるはずなのに。 -
ただの納骨堂ではない、別次元の空間に
そう考えていた時、偶然にも、曹洞宗大本山・永平寺の流れをくむ当地の禅寺、
瑞現寺との出会いがあった。
ご住職もまた、雪に閉ざされることのない明るい納骨堂をぜひとも実現したい、
という強い想いをもたれていた。
ふれあいパークで培ってきたガーデニング霊園のノウハウを最大限に活かし、
いままでにない祈りの庭園を、屋内につくるお手伝いをしよう。
一気に話は進み、計画の具体化に向けて動き出すこととなった。 -
年月や季節の移ろいも感じられるように
花と緑、そして噴水。いせやがふれあいパークに求める3つの要素は、
ここでも欠かせない。
そうであれば、光が降りそそぐ空間にしなければならない。
高いガラス天井のドーム。外に向けてひらかれた窓。
中央に噴水を配し、その周りに扇状に広がる花と緑の納骨エリアを。
アイデアをひとつひとつ図面に落としていった。
さらに、屋内であっても、年月や季節の流れを感じられる演出も加えることに。 -
屋内だからできる、さまざまなご提案も
高級感ある風合いが魅力の大理石も、屋内なら大胆に使え、
ふりそそぐ光の下できわだつ。
色とりどりの花や緑が、白い石のコントラストで、よけいに映える。
ガラスや木目の美しさを活かした、新たなデザインの提案もできる。
それらをもってすれば、多くの人がこれまで抱いてきた納骨堂への常識を、
大きく変えられるはずだ。 -
これまでにない祈りの庭園を、またここから
2016年9月。「札幌もなみ ふれあいパーク」は、日本初、
お葬式もできる屋内型ガーデニング納骨堂として開園。
エントランスを抜け、納骨堂の扉をひらくと、一気に光あふれる明るい世界へ。
その感覚をぜひ多くの方に味わっていただきたい。
そして、気軽に足を運んで、公園のようにゆっくりくつろいでいただきたいと願う。
ホール内のサロンで、おいしいお茶を、
いせやならではの心を込めたおもてなしとともに。
もちろん、雪の日も安心してお立ち寄りいただくため、
駐車場には最新の地中熱ロードヒーティングを採用していることも
付け加えておきたい。